「今月のプロブレム」2026/06解答

☆「今月のプロブレム」、6月の出題分、解答者は8名。お二人の方から、初めての解答をいただきました。
☆本欄ではキング=K、クイーン=R、ルーク=R、ビショップ=B、ナイト=S、ポーン=Pという表記を用いています。

Gerhard Paul Latzel
Deutsche Schachzeitung 1979
White Kf1 Qb6 Rd4 Bf5 Pb4 Black Ke3 Bf6 Sc2 Pf3
#2
1.Qb6-c6 ! threat: 2.Qc6-e4 # 2.Qc6-c3 # 1...Sc2-e1 2.Qc6-e4 # 1...Sc2*d4 2.Qc6-c1 # 1...Sc2*b4 2.Qc6-e4 # 1...Ke3*d4 2.Qc6-c5 # 1...Bf6*d4 2.Qc6-h6 #
☆QとRでバッテリーができていますが、このバッテリーを使うのはうまくいきません。☆そこで、1.Qc6!とバッテリーを壊してしまうのが意表のキーです。これでd4のRがブラになって取られる形ですが、KBSのどれで取っても綺麗なメイトになります。

櫻井宏行:c1からh6のダイアゴナルを確保すること、加えてc5マスとe4マスを押さえることがポイントと考えました。そのためにはクイーンをどのマスに配置するかを考え、Qc6が正解と判断しました。
服部卓磨:d4Rのとり方に応じて、きれいなメイトですね。
新井大輔:そっとすり寄る初手のキー、QとBのレーザービームは爽快。
Ayako Kagotani:ナイト/ビショップでルークを取る手が一見有利に見えて実はself blockになってしまうのが面白いです。
清田正夫:白の R を B や S で取られたときの mate 形を考えて Key を見つけました。
K で取られた場合もふくめ、どの mate 形も「むだなく」「きれい」でした。
☆その「むだなく」「きれい」という感じを表すのに、プロブレムでは「モデル・メイト」(model mate)という専門用語を使っています。その定義は、簡略化すると、
1)メイトになった黒Kの周囲の空いているマスには、白の駒が1枚だけ利いている。
2)白の駒が、KとPを除いて、すべてメイトに参加している。
この条件が、変化3通りのすべてに当てはまっていることをご確認ください。つまり、言い方を変えると、この作品はモデル・メイト3通りが狙いです。
☆1.Bxc2?の解答が1通。これは1..Bxd4だと2.Qh6#でメイトになりますが、スレット(放置すると詰ますよ、という手)がないので、たとえば1..f2!とでも応じられると失敗します。

正解者(到着順)……櫻井宏行、ヒドリ、川辺治之、服部卓磨、新井大輔、Ayako Kagotani、清田正夫

☆初めて解答をお送りいただいた、ヒドリさんと橋本まいさんには、参加賞として、Problem Paradiseのバックナンバーをお送りします。今後ともどうぞよろしく!