「今月のプロブレム」2025/12解答

☆「今月のプロブレム」、12月の出題分、解答者は6名で、全員正解でした。 
☆本欄ではキング=K、クイーン=R、ルーク=R、ビショップ=B、ナイト=S、ポーン=Pという表記を用いています。

Peter Rolf Orlik
Diagrammes 1978
black Kh1 Qf3 white Ka1 Sg1 Rg3 Pf2e3a7 Qb3 Ba8
#2
1.Qb3-d1 ! threat: 2.Sg1*f3 # 1...Qf3-g2 2.Rg3-h3 # 1...Qf3-d5 2.Qd1-h5 #
☆1.Qd1!に対して、ピンされている黒のQがピンのラインに沿って移動します。これをPelle moveと呼びます。正しい発音は「ペル」なのですが、詰将棋では「ペレ」という呼び方ですでに流通しています。まあ、憶えやすいのでいいでしょう。
☆1...Qd5に対して2.Sf3+?とすると、ピンされていた黒Qがアンピンされるので、2...Qxd1!と取って逃れます。こういう、ピンされていた黒の駒が、ピンのラインに白の駒がはさまることによって、アンピンされるという筋をSchiffmann(「シフマン」)と呼びます。これも詰将棋では最近流行の筋です。
☆1...Qg2の場合も、2.Sf3+?なら黒Qがアンピンされて2...Qf1!で詰みません。これもシフマンですね。というわけで、詰将棋でも流行のペレとシフマンをフィーチャーした#2の出題でした。
☆ところで、本作で大切なのは、1.Qb1? (2.Sxf3#)の紛れ。これは1...Qe4!が唯一の受けで逃れます。こちらも2.Sf3+?なら2...Qxb1!なので、やはりペレとシフマン。
清田正夫:問題文を読まずに解いたので、「紛れ」に気づきませんでした。紛れよりキーの方が「筋っぽく」見つけやすかったです。出題図を少し変形させて、キーと紛れを入れ替えることは可能でしょうか?
☆実にいい質問で、そういう問題意識から、解くだけでなく「創作」への道が開けます。みなさんも、この作意と紛れを入れ替えるにはどんな図にすればいいか、考えてみてください。できたら1月の解答のときに一緒に送ってください。
新井大輔:白と黒のQの応酬が面白い作品と思いました。
井上聡美:紛れは、Qe6もQb1もQe7もあやしくて、どれかわかりませんでした。今月は紅白を見ながら白黒の駒を動かしました。来月もよろしくお願いいたします。
☆今年も頑張って解いてみてね!

正解者(到着順)……川辺治之、d1、清田正夫、新井大輔、Ayako Kagotani、井上聡美

☆新井さんが初の解答参加で、みごとに正解。Problem Paradiseのバックナンバーを参加賞としてお送りします。
☆1月には、世界中で同時に開催されるISCがあります。1年に1度のお祭りですので、多数のご参加をお待ちしています!