☆「今月のプロブレム」、8月の出題分、解答者は7名でした。
☆本欄ではキング=K、クイーン=R、ルーク=R、ビショップ=B、ナイト=S、ポーン=Pという表記を用いています。
Ado Kraemer
Chemnitzer Tageblatt, 1925
Chemnitzer Tageblatt, 1925
White Kg2 Qg3 Re2h8 Bh7
Black Kh6 Rc6 Ba1
#2
1.Kg2-f3 ! threat: 2.Re2-h2 # 1...Rc6-c3 + 2.Bh7-d3 # 1...Rc6-f6 + 2.Bh7-f5 # 1...Ba1-f6 2.Qg3-g6 # 1...Rc6-c2 2.Qg3-g6 # 1...Rc6-c4 2.Qg3-g6 # 1...Rc6-c5 2.Qg3-g6 # 1...Rc6-g6 2.Qg3*g6 #
☆問題図で注目すべきは、黒のRとBの利きが交差している、c3とf6の2地点。そこにRかBが移動すると、もう片方の駒の利きが消えます。これがプロブレムでは頻出のGrimshawという現象。
☆逆に言えば、Grimshawが起こるように、白のキーを選ぶという考え方もできます。これがプロブレムを解くときの裏技のひとつです。
☆初手に、わざわざチェックがかかるところにKを移動する、1.Kf3!が実に筋のいい手。これで1...Rc3+と1...Rf6+のチェックを誘発することで、さきほどのGrimshawが実現することになります。そのときには、それぞれ2.Bd3#および2.Bf5#の、バッテリーによるcross-checkでメイト。黒Bの利きが閉じているために、2...Bxh8?とは取れないことにご注目ください。
☆1.Rg8?の解答が1通。これは1...Kxh7!で逃れます。
Ayako Kagotani:e2のRが動けるようにKが道を開ける、という風に考えてみました。
黒のKに遠くから駒が効いてメイトになる形はかっこいいです。
清田正夫:黒Rからの check を誘う白Kの key move が面白い。
井上聡美:8月31日は忙しくなりそうなので、今月は早めに解きました!
大河内悠登:Cross Checkで上手く詰む筋を考えていたら、キーのKf3が綺麗だと気付きました。
服部卓磨:黒のRでの2種類のチェックで、白のRがBでとられなくなる配置の絶妙さに感動しました。
正解者(到着順)……d1、Ayako Kagotani、清田正夫、井上聡美、大河内悠登、服部卓磨
☆逆に言えば、Grimshawが起こるように、白のキーを選ぶという考え方もできます。これがプロブレムを解くときの裏技のひとつです。
☆初手に、わざわざチェックがかかるところにKを移動する、1.Kf3!が実に筋のいい手。これで1...Rc3+と1...Rf6+のチェックを誘発することで、さきほどのGrimshawが実現することになります。そのときには、それぞれ2.Bd3#および2.Bf5#の、バッテリーによるcross-checkでメイト。黒Bの利きが閉じているために、2...Bxh8?とは取れないことにご注目ください。
☆1.Rg8?の解答が1通。これは1...Kxh7!で逃れます。
Ayako Kagotani:e2のRが動けるようにKが道を開ける、という風に考えてみました。
黒のKに遠くから駒が効いてメイトになる形はかっこいいです。
清田正夫:黒Rからの check を誘う白Kの key move が面白い。
井上聡美:8月31日は忙しくなりそうなので、今月は早めに解きました!
大河内悠登:Cross Checkで上手く詰む筋を考えていたら、キーのKf3が綺麗だと気付きました。
服部卓磨:黒のRでの2種類のチェックで、白のRがBでとられなくなる配置の絶妙さに感動しました。
正解者(到着順)……d1、Ayako Kagotani、清田正夫、井上聡美、大河内悠登、服部卓磨